研究課題/領域番号 |
17H07185
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
奥野 武志 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 講師(任期付) (50802047)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 教練 / 兵式体操 / 兵式教練 / 学校教練 / 体操遊戯取調報告 / 学校体操教授要目 / 森有礼 / 永井道明 / 明治 / 体操遊戯調査会 / 教育学 / 日本史 / 教育史 / 体育史 / 軍事史 |
研究成果の概要 |
本研究は、明治後期において学校教練が「兵式体操」から「教練」へと呼称変更される経緯について資料を実証的に検討し、「兵式」、すなわち軍隊式をそのまま学校教育に持ち込むことへの批判が、明治後期に根強く存在しただけでなく、1906年の陸軍大臣から文部大臣への照会から文部陸軍両省会議を経て、学校体操教授要目制定に至る学校教練の呼称変更過程にも影響を与えていたことを明らかにした。つまり、軍隊の「形式」にとらわれることを避けるために、学校教練の呼称から「兵式」が外されたのである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、1913年制定学校体操教授要目における「教練」の性格について、先行研究とは異なる見解を歴史的な実証的研究に基づいて提示したことにある。すなわち、性別を問わず小学校入学時から履修する「教練」は、軍人精神を重視する軍事的意味あいの強いものとして先行研究では理解されてきたが、むしろ、「兵式」という「形式」に拘束されることを嫌い、社会的な「規律」の確立を目指す「精神」を重視したものであったことを明らかにしたのである。
|