研究課題
研究活動スタート支援
本研究課題では、LHC-ATLAS実験において実装が進む新しいハードウェアベースのトリガーシステムである FTK の開発・改良・運用を行った。本研究課題ではFTKのインプット部分の研究を行った。これはシステム全体の入り口であるため他よりも高い安定性が要求され、またクラスタリングも兼ねているため高速処理、更にシステム全体のバッファとなっているため、より厳しいリソース管理が要求される。ファームウェアの改良を行い、使用リソース・処理時間はそれぞれ20%・30%の改善、安定性に関しては、すくなくとも2日以上の連続運転を達成した。
本研究課題では、パイルアップ事象を抑制・除去するために、リアルタイムでの荷電粒子の飛跡再構成を行うシステムの開発を行った。このシステムにはAMチップと呼ばれるASICを搭載している。AMチップはパターン認識を大量かつ高速にハードウェア上で行うことができる。この様な機能を用いると、例えばゲノム解析等の時間のかかる処理は高速化できると考えられている。または、自動運転システムにおける画像認識の高速化も可能である。
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