研究課題/領域番号 |
17H07202
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
西野 由希子 湘南医療大学, 保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻, 助教 (90608655)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脳卒中 / 生きた経験 / 質的研究 / 壮年期 / 中途障害者 / 経験 / 生活適応プロセス / 生活適応 / 中途障害 / 適応プロセス |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、壮年期(40~64歳)に脳卒中となった地域生活している男女の生きた経験を明らかにすることである。脳卒中の当事者のグループに研究参加の依頼し、参加希望者に研究の説明と同意を得た男性15名・女性13名を対象にインタビュー調査を行い質的に分析した。その結果、大テーマとして「回復の語り:当事者が求める多様な回復」,「混沌の語り:閉じこもる,もがく」,「探求の語り:生きる上での本質を探究する,障害のある自己と生きる」,「伝承の語り:経験を伝える,家族に・当事者に・支援者に」,「関係性の語り:家族・当事者間・友人・社会集団・社会との関係性」の5つのテーマが得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
壮年期に脳卒中となった人々の経験に関する研究は,現段階では非常に少ない.この時期は,仕事により自己価値を高めるなど仕事を中心とした人生の時期であり,このような時期に障害者となりその後の社会適応は困難を極めることが予測された.今回の結果は,先行研究をもとにテーマを作成したが,あらためて壮年期に脳卒中となることがこの年代の人たちにとって非常に重大な出来事であること,この年代の脳卒中当事者の医療や社会支援が,適切に行われておらず,ゆえに適応の過程を大きく阻害されていることが理解された.治療と仕事の両立が推し進められている今日,早急に就労世代の脳卒中障害者への支援が求められていると考える.
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