研究課題/領域番号 |
17H07204
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | こども教育宝仙大学 |
研究代表者 |
南陽 慶子 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 講師 (00802597)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 粘土遊び / 保育者 / 価値観 / 表現 / 保育文化 / 表現観 / 保育 / 幼児教育 / 保育学 / 幼児教育学 / 保育文化史 / 保育・幼児教育 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、幼児教育・保育現場における粘土遊びの実践が、どのような考え方や価値観によって支えられているのかを明らかにすることである。まず、政府刊行物や主要な文献で粘土遊びに関する言説を概観し、粘土遊びの教育的価値が時代とともに拡大していったことを明らかにした。次に、保育者を対象としたインタビュー調査で得られた語りを分析した結果、保育者は粘土遊びに対して自由度の高さを感じており、それについて良さと困難さという両義的な意味づけをしていることがわかった。明確なゴール設定のない、作品作りに限らない粘土遊びの場面において、子どもの表現への向き合い方に保育者は困難感や葛藤を抱いていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の保育所や幼稚園で乳幼児期を過ごした人ならば、誰でも一度は粘土遊びをしたことがあるだろう。粘土は、日本の幼稚園草創期から現在に至るまで、幼児教育・保育の現場に古く長く取り入れられ続けている教材の一つである。なぜこれほど保育現場に粘土遊びが浸透しているのか。この問いの答えには、子どもの育ちや表現に対して、保育者が求める何らかの価値観が潜んでいると考えられる。本研究は、保育者やその背景社会が粘土遊びに対して有する考え方や価値観を明らかにすることにより、粘土遊びの現代的意義と、幼児教育・保育における表現活動の今度の可能性と方向性を探る試みの一端である。
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