研究課題/領域番号 |
17H07208
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
新井 里美 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90802413)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | コンコーダンス / 療養指導 / 慢性腎不全 / コミュニケーション / 保存期慢性腎臓病 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、入退院を繰り返す保存期慢性腎臓病(CKD)患者の療養体験を解明し、療養指導の場面でコンコーダンス(調和)概念を導入することで、CKD患者の行動変容を促す新たな療養指導モデルを考案することである。まず入院中の保存期CKD患者11名にインタビューを行い【腎疾患を自覚し周囲のサポートを実感しながら生きる意味を見出す体験】【自覚症状のない腎疾患を受け入れられず葛藤し続けている体験】が明らかになった。 次に腎臓内科病棟看護師と療養指導について検討する中で、患者の療養体験を知り【療養指導の現状を広い視野でとらえる】【経験を振り返り考える】【療養指導の視点を再考する】と語られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで着目されてこなかったCKD患者の療養体験に焦点を当てていること、腎臓内科病棟看護師と協働しコンコーダンス概念を活用した新たな療養指導モデルを考案することに学術的な独創性がある。 新しい療養指導モデルによって、CKD患者が行動変容し生活習慣の改善が図られると、年間4万人といわれている新規透析導入患者の発生を回避できる。これは患者の合併症の予防やQOLの向上に寄与し、それに伴い医療費が削減されることから医療経済的にもよい影響が期待される。また患者自身が主体的に療養生活を編み直していくことが必要なあらゆる疾患の療養指導のあり方への示唆が得られると考えられる。
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