研究課題/領域番号 |
17H07209
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 金沢学院大学 |
研究代表者 |
南雲 まき 金沢学院大学, 文学部, 講師 (40806626)
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研究協力者 |
カルポルク ヤクブ ポーランド情報工科大学
藤井 陽子 ワルシャワ大学
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 美術教育 / 第二次世界大戦 / 東欧の子どもの表現 / 東欧 / 表現教育 / 教育学 / 芸術諸学 |
研究成果の概要 |
研究の初年次にポーランドの現代史資料館で第二次世界大戦下を主題に描かれた当時の子どもの絵画を調査、収集した。それらの絵画には1939年の開戦の年に、ドイツ軍に土地を奪われ、強制的に移住させられた際の記録、ポーランドの象徴であるグニェズノの大聖堂が燃やされた記録、親族が殺害された記録などが、作者の名や年齢とともに克明に絵画で描かれていた。また、チェコのテレジン収容所では、ユダヤ人の子どもたちによる第二次世界大戦時の絵についての調査を行った。これらの絵画の分析を通して、過酷な環境に置かれた子どもたちにとって、教育や表現が自己回復の重要な手立てになるということが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第二次世界大戦の間、ソ連とドイツに占領され、ユダヤ人が虐殺された過去をもつポーランドやチェコなど、当時の東欧の子どもたちにとって、絵画を描き、表現活動を行うことが、過酷な状況下において子どもが自己の置かれた状況を客観視し、自己回復する過程で絵画表現が重要な手段であった。本研究を通して子どもの貧困や子どもへの虐待などの現代的な課題に対する手立てとしての表現活動の重要性を明らかにすることができた。
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