研究課題/領域番号 |
17H07213
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
鈴木 あゆみ 朝日大学, 歯学部, 助教 (10804643)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 妊娠期ストレス / 咀嚼運動 / 海馬 / HPA-axis / GR / 新規急性拘束ストレス / PVN / ストレス脆弱脳 / CRHmRNA / 新規ストレス負荷 / HPA‐axis / HPA-axis |
研究成果の概要 |
本研究において妊娠期ストレスを受けた仔の海馬でGR発現量が対照群に比し有意に減少し、新規拘束ストレスにより視床下部室傍核でCRH発現量が対照群より有意に増加した。一方、妊娠期ストレス中に咀嚼運動をさせた母体から生まれた仔の海馬におけるGR発現量の減少が有意に改善され、室傍核でCRHの発現量の増加が有意に抑えられた。結果から、妊娠期ストレス中に咀嚼運動を行うことで母体のHPA系の活性が低下しGCの分泌が抑えられ、仔へのGCによるプログラミングを防いでいることが示唆された。妊娠期ストレス中の母体の咀嚼運動は仔のストレスへの過敏反応を抑制し、ストレス脆弱脳の形成を防止できる可能性があると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
咀嚼刺激を与えることで妊娠期ストレスを受けた仔において海馬GRの減少が抑制され、HPA axisの機能不全を最小限に留め、その結果、新規ストレスに対して起こる過敏反応を減弱し、妊娠期ストレスによる子どものストレス脆弱脳形成は軽減することが出来る。つまり、出生前~出生後に至る咀嚼刺激を与えることにより、ストレス脆弱脳の形成を抑制することという新しい学問分野を開拓できる可能性があり、学術的波及効果は極めて大きい。また、妊婦が「咀嚼運動」という日常的な行為を積極的に行うことによって、産まれる子どものストレス脆弱脳形成の予防に有効であることを世界に発信する。
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