研究課題/領域番号 |
17H07226
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
大鐘 雄太 南山大学, 経済学部, 講師 (70801968)
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研究協力者 |
内木 栄莉子
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 金融機関 / 新規開業企業 / 銀行貸出 |
研究成果の概要 |
本研究では、金融機関の健全性が新規開業企業への貸出に与える影響に関する実証分析を行った。分析の結果、(1)健全性の高い金融機関ほど当該企業への貸出に慎重である、(2)金融危機時にはその傾向が強まる、(3)新規開業企業以外の中小企業を対象とした場合には、健全性の高い金融機関ほど金融危機時に積極的に貸出を行う、の3点が明らかになった。本研究では、3次元パネルデータを用いた固定効果推定により「企業の借入需要要因」をコントロールしているため、これらの結果は、「金融機関の貸出行動は、①金融機関の健全性、②企業年齢(創業からの年数)、③経済状況(金融危機時かどうか)、に応じて変化すること」を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、データの制約と推計上の問題により、これまで十分な実証的検証が行われてこなかった「金融機関の健全性が新規開業企業への貸出に与える影響」について実証的に分析し、今後の研究につながる「金融機関の健全性が中小企業への貸出に与える影響は企業年齢とともに変化する」という知見を得たことにある。また、この知見は新規開業企業の金融円滑化を実現するための重要な含意である可能性、および当該企業の金融円滑化が起業の促進につながる可能性を考えると、上記の知見を得たことには、本研究成果の社会的意義もあると思われる。
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