研究課題/領域番号 |
17H07229
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
平島 太郎 愛知淑徳大学, 心理学部, 講師 (50803110)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会的ネットワーク / 心の理論 / アンサンブル認知 / 個人差 / コミュニティ / 社会的認知 / 社会性 / 社会的ネットワークサイズ / アンサンブル知覚 / 動機づけ / 社会心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、社会的ネットワークのサイズの観点から、人間の大規模な協力社会を支える基礎的な心理メカニズムを明らかにすることを目的とした。第1に、個人を取り巻く社会的ネットワークは、コミュニティに構造化されており、そこには大きな個人差があることを明らかにした。第2に、その個人差を説明する要因として、「対個人」「対集団」の社会的認知機能を測定する課題を開発し、ネットワーク指標との関連を検討した。その結果、「対個人」の社会的認知機能は、大規模な社会的ネットワークの基盤として機能していない可能性が示唆された。ただし、「対集団」の社会的認知機能と社会的ネットワークについては明確な関連が示されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模な協力社会は人間の大きな特徴である。大規模な社会的ネットワークの心理基盤を明らかにすることは、人間社会の成り立ちの特徴を明らかにするだけでなく、多様性が明示化された現代社会において、他者との「違いを共に生きる」ために重要な検討課題である。従来の研究では、「他者の心を読み取る」認知機能が、大規模な社会的ネットワークの心理基盤と考えられてきたが、本研究の結果は、その想定を支持しないものであった。本研究は、広く受け入れられている理論的な想定を再考するきっかけとなる点で意義がある。
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