研究課題/領域番号 |
17H07234
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知覚情報処理
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
古山 貴文 同志社大学, 研究開発推進機構, 特別研究員 (20802268)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | EEG / 個体識別 / 霊長類 / Mismatch negativity / 発声音声 / 音声コミュニケーション / 声道特性 / 比較認知神経科学 / 音声 / ニホンザル |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、霊長類が音声のみで発声個体を識別(音声個体識別)するために必要とする音声情報および脳内機構を解明することである。音声のみで発声個体を識別するために必要な脳部位を特定するために、皮膚表面に複数電極を配置し、脳波を計測するElectroencephalogram(EEG)計測法を用いてニホンザルの脳活動を計測した。その結果、サルAとサルBの音声において、刺激の違いに対して観測される脳活動(Mismatch negativity: MMN)を観測することに成功した。MMNの発生源はヒトとニホンザルにおいて同様であったため、ニホンザルの音声処理機構は、ヒトと同様であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトを含む多くの霊長類は、野外環境下で複雑な個体関係にもとづいた社会を構成している。そのような動物にとって音声による個体識別は社会コミュニケーションを維持するために極めて重要である。本研究の成果から、ニホンザルも音声のみで発声個体を識別するための脳内機構は、ヒトと同様である可能性が示唆された。今後、音声による個体識別の脳内機構と視覚による個体識別の脳内機構を比較することで、初めてヒトやサルが自然場面でおこなう個体識別の全容が解明できると考える。
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