研究課題/領域番号 |
17H07277
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
斎藤 元幸 関西学院大学, 文学部, 助手 (70801926)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 思考 / 因果推論 / ベイズモデル / 統計的因果推論 / 因果ベイズネット / 密度バイアス / 認知科学 / 実験心理学 / 潜在認知 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、密度バイアスなどの不合理な判断に焦点を当て、因果推論における意識的過程と無意識的過程の相互作用を検討することであった。一見相容れない合理的な認知モデルと不合理的な判断の関係を調べることで、合理的な判断と不合理な判断がそれぞれどのように生じているか解明することを目指した。一連の実験の結果、(1)連続変数を対象とした因果推論では密度バイアスが生じないこと、(2)同様の知見は抑制的因果関係を扱った因果推論においても見られること、(3)連続変数の分散は因果推論に大きく影響することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、不合理な判断が合理的な認知モデルからどのように生じるかを明らかにしたことにある。この知見は既存の認知モデルの拡張を強く推進するものであり、理論的にも実験的にも有益なものと考えられる。また、社会的意義については、人間の思考の合理性と不合理性について示唆を含んでおり、不合理な思考の抑制や合理的な思考の促進につながると考えられる。
|