研究課題/領域番号 |
17H07287
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
疼痛学
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
佐藤 剛介 畿央大学, 健康科学部, 研究員 (70807007)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 経頭蓋直流電気刺激 / 有酸素運動 / 疼痛閾値 / Peak alpha frequency / 神経障害性疼痛 / リハビリテーション |
研究成果の概要 |
近年、経頭蓋直流刺激(tDCS)が、疼痛を緩和する技術の一つとして注目されている。我々は、以前から慢性痛患者に行われてきた有酸素運動(AE)とtDCSとの併用介入による鎮痛効果を調べた。本研究は、健常者を対象にtDCS、Sham tDCS+AEとtDCS+AEの3条件を設定し、疼痛閾値・気分・脳波を用いて効果を検証した。疼痛閾値の結果からtDCS+AEの鎮痛効果は、他の条件より早く、大きくなることが示唆された。気分に対する効果としては、課題後に全条件で改善が認められた。EEGに関しては、Sham tDCS+AEとtDCS+AEにおいて後頭領域で有意な増加が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動を司る領域を経頭蓋直流電気刺激により脳活動を修飾することで、従来から鎮痛目的で行われてきた有酸素運動の鎮痛効果をより早期に大きくすることができることが明らかとなった。これまで、重症の疼痛や身体能力の低下により有酸素運動を導入することが難しかった疼痛患者に対して、経頭蓋直流電気刺激を併用することにより対象となる範囲を拡大することができ、疼痛緩和に向けた新たな介入法の一つとして提案することができる。
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