研究課題/領域番号 |
17H07293
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 四国大学 |
研究代表者 |
峪口 有香子 四国大学, 地域教育・連携センター, 講師 (10803629)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 『瀬戸内海言語図巻』 / 方言分布 / 経年変化 / 追跡調査 / 空間分析 / GIS / 方言周圏論 / 方言形成論 / GIS / 言語地理学 |
研究成果の概要 |
瀬戸内方言におけるコピュラ形式の分布と変化を調べるため、藤原与一・広島方言研究所(1974)『瀬戸内海言語図巻』上下巻のデータと、通信調査の結果を比較し、言語変化の状況を実時間上の観点から考察を試みた。この結果、『瀬戸内海言語図巻』における少年層の言語地図の結果が今回の老年層を対象とした結果と一致していることが確認できた。コピュラ形式においては、見かけ時間上の変化は、実時間上の変化とほぼ一致していたといえる。また、瀬戸内海東部においては、経年変化に伴い、「ジャ」から「ヤ」への変化が著しいばかりではなく、地理的分布状況から「ヤ」が西進していく様子をとらえることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GISを用いた言語地理学研究は、まだ緒に就いたばかりであり、方言分布の解析に大きく貢献することは言を俟たない。また、方言研究にGISを導入することにより、多種多様なデータの利用が可能になり、時間軸に関する分析が可能となるにつれ、多くの現象を包括的に考察することができるようになる。真に必要とする情報や知見を、地理情報科学・空間情報科学という他分野と共有し、今後さらなる学問の発展へと推進していきたい。
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