研究課題/領域番号 |
17H07294
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文学一般
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研究機関 | 松山大学 |
研究代表者 |
李 ミンヨン 松山大学, 経済学部, 講師 (70807437)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | クロポトキン / 大杉栄 / 宋影 / アナキズム / 思想史 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
本研究はクロポトキンのアナキズムが日本を経て朝鮮に流れ込む過程でどんな差が発生したのかを朝鮮プロレタリア芸術家同盟(KAPF)の代表の劇作家宋影(ソンヨン)の作品を通じて確認した。 朝鮮のアナキズムは大杉栄の著作から多くの影響を受けた。特に大杉栄が翻訳したクロポトキンの『相互扶助論』と『クロポトキン研究』は朝鮮のアナキズム及び初期社会主義の思想的基盤を形成するうえで大きな影響を及ぼした。一方、日本と朝鮮のアナキズムは、クロポトキンとその媒介者としての大杉栄という関連にもかかわらず、Anarcho-syndicalismeとAnarcho-communismeという差が確認される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は西洋の思想、特にクロポトキンのアナキズムが東アジアに流れ込む過程で思想の主要な通路として日本を発見したところに重要な成果がある。また、そのような内容を大杉栄と宋影という日本と朝鮮の特定作家と彼らの著作を通じて具体的に証明したという点で重要な成果を上げた。
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