研究課題/領域番号 |
17H07296
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 九州共立大学 |
研究代表者 |
大川内 夏樹 九州共立大学, 経済学部, 講師 (10802514)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | モダニズム / 瀧口修造 / ダダ / シュルレアリスム / 北園克衛 / 西脇順三郎 / 日本近現代詩 |
研究成果の概要 |
本研究では、北園克衛、瀧口修造、西脇順三郎を中心に日本のモダニズム詩人における欧米モダニズム受容について検討した。近年、海外の図書館や美術館は、欧米モダニズム関連のデジタル化資料のインターネット上に公開しているが、本研究ではこれらの資料を積極的に活用し、瀧口らがどのような書籍や雑誌を通じて、欧米モダニズムを受容し、またそのことが当時の瀧口らの作品の成立にいかに作用したのかについて、実正的に考察した。特に、1930年前後の瀧口修造のダダ・シュルレアリスム受容の問題については重点的に調査を行い、瀧口の「地球創造説」などの初期の代表作との関係を考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究においても、日本のモダニズムにおける欧米モダニズム受容の重要性はしばしば指摘され、検討の対象となってきたが、一次資料の入手が難しいことが壁となり、具体的な検証作業は十分に進んでいなかった。しかし近年、モダニズム関連資料の復刻版の刊行や図書館や美術館などによる所蔵資料のデジタルデータでの公開が進み、資料へのアクセスが容易になってきた。本研究では、これらの資料を積極的に活用し、日本において欧米モダニズムがどのように受容され、またそれが日本のモダニストの作品の成立にどう作用したのかを実証的に考察することで、日本のモダニズムに関する比較文学的研究に貢献した。
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