研究課題
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サイトメガロウイルス関連前部ぶどう膜炎(CMV-AU)は明らかな免疫低下のないアジア民族集団の中高年に好発するが、その発症のメカニズムは不明である。本研究では抗CMV応答に重要なナチュラルキラー(NK)細胞の遺伝免疫学的バックグランドとNK細胞レパトワの解析を目的とした。CMV-AU患者のHLA class Iの多型解析の結果、CMV-AU患者では抗サイトメガロウイルス抗体陽性健常人コントロールと比べ、HLA-B Bw4 I80アリル頻度が有意に高いことが見出された。HLA-B Bw4 I80はKIR3DL1のstrongリガンドであり、NK細胞の制御やウイルス感染に対するホストの免疫応答の違いに関わっている。さらにCMVの再活性化でKIR3DL1陽性NK細胞の増加がみられるという報告もあることから、KIR3DL1多型がCMV-AUの発症と関わっている可能性が示唆された。また、CMV抗原による末梢血単核球刺激でNK細胞からのIFN-g産生がみられたことから、IFN-g産生NK細胞のプロファイルを調べた結果、これらの多くはNKG2C陰性NK細胞の一部であることが明らかになった。これまでにヒトではNKG2CがCMV抗原を認識するNK細胞活性型受容体の一つであることが示唆されているが、本研究からCMV抗原を認識する未知のNK細胞受容体が存在する可能性が示唆された。
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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