研究課題/領域番号 |
17H07304
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
瀬尾 皓 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 助教 (70804037)
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研究協力者 |
稲井 哲一朗 , 教授
北河 憲雄
大谷 崇仁
二階堂 美咲
尾崎 茜
宮園 祥爾
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | タイト結合 / EpCAM / ケラチノサイト / 細胞間透過性 / tight junction / claudin / permeability |
研究成果の概要 |
癌で高発現EpCAMは細胞接着や細胞増殖、腫瘍の進行に関与する膜貫通糖タンパク質で、正常組織である重層扁平上皮でも発現がみられる。EpCAM遺伝子を破壊したケラチノサイトを作成し、三次元培養系を使って、重層扁平上皮形成過程におけるタイト結合形成と細胞間透過性の変化を調べることを目的とした。マウスケラチノサイト株を三次元培養法で培養して口腔粘膜上皮様の非角化重層扁平上皮を形成できた。タイト結合膜蛋白claudin 1, 4, 6, 7の発現をウエスタンブロットと蛍光免疫染色で調べて、生体とほぼ同様であることを確認した。しかし、EpCAM遺伝子が破壊された細胞は得ることができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、線維芽細胞を使わずケラチノサイト単独で重層扁平上皮を構築する三次元培養系を用いることで、線維芽細胞からの間接的な影響(成長因子などの分泌蛋白)を排除して、上皮単独で解析できる点で意義がある。また、目的とする遺伝子産物をマウスで破壊して解析する場合、一般的には多大な労力と費用がかかる。さらに、機能的・形態的に明瞭な変化がなかったり、胎生致死であるためにその後の解析が困難な場合があり得る。本研究では、ケラチノサイトで働く遺伝子の機能を解析するためのひとつのスクリーニング系として活用できる点で意義がある。
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