研究課題/領域番号 |
17H07319
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
白石 希典 香川高等専門学校, 一般教育科(高松キャンパス), 助教 (00803446)
|
研究協力者 |
Bartolo Nicola
Orlando Giorgio
Franciolini Gabriele
Kehagias Alex
Riotto Antonio
Thorne Ben
藤田 智弘
羽澄 昌史
片山 伸彦
小松 英一郎
Liguori Michele
Fergusson James R.
Tansella Vittorio
杉山 尚徳
奥村 哲平
Ravenni Andrea
Domenech Guillem
平松 尚志
Lin Chunshan
佐々木 節
Wang Yi
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 原始重力波 / 非ガウス性 / インフレーション / CMB / アクシオン / Chern-Simons修正重力 / 超弦理論 / パリティの破れ / 宇宙マイクロ波背景放射 / massive gravity |
研究成果の概要 |
本研究の目標は、原始重力波のガウス性検定を通してインフレーション中に存在する素粒子の個数や性質を特定し、宇宙の始まりに関する理解を深めることである。そのために、重力子やアクシオンに関する理論的、観測的研究を行った。 前者では、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の既存データから重力子の質量を推定し、ゼロと無矛盾であることを突き止めた。後者では、CMBや背景重力波の将来観測計画(LiteBIRDやLISA)が成功すれば、アクシオンの基本的性質(ゲージ場との結合の強さなど)に対する未知の情報が得られることを示唆した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究で得た重力子の質量の上限値は世界初のものであり、観測される宇宙像と無矛盾なインフレーションモデルを構築する上で貴重な情報となっている。一方で、将来的に高解像度のCMBデータ解析が実現すれば、微小な質量を持つ重力子も見つかるかもしれない。また、アクシオンの性質に関しても、宇宙観測技術の精度向上とともに新たな情報にアクセスできる可能性がある。 本研究は、宇宙開闢に関する最新の理解を提供するとともに、将来研究の道筋を示す役割も担っている。
|