研究課題/領域番号 |
17H07320
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 北九州工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高原 茉莉 北九州工業高等専門学校, 生産デザイン工学科, 助教 (40804563)
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研究協力者 |
神谷 典穂
後藤 雅宏
望月 慎一
櫻井 和朗
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脂質 / 薬物送達 / 細胞接着 / 両親媒性ペプチド / トランスグルタミナーゼ / バイオコンジュゲーション / 部位特異生 / 酵素反応 / ペプチド / タンパク質 / 部位特異性 / 自己組織化 / 脂質修飾 / 脂質化タンパク質 / 微生物由来トランスグルタミナーゼ / ナノバイオテクノロジー / 核酸アプタマー |
研究成果の概要 |
微生物由来トランスグルタミナーゼ (MTG) を介した部位特異的抗原脂質化技術を確立するため、親水性の高いMRHKGS配列を脂質 (脂肪酸もしくはコレステロール) へと付加した、脂質化ペプチド基質 (lipid-G3S-MRHKGS) を新規に合成した。このペプチドは両親媒性であるため、脂質部位を有しながら水へ溶解する。そのため、水溶液中でMTG反応を介したペプチドとタンパク質の架橋反応が進行し、タンパク質の変性を防ぎながら、部位特異的脂質化タンパク質を合成可能な技術を確立した。また、脂質化ペプチドにおける脂質種を変更することで、脂質化タンパク質と細胞膜の相互作用を制御可能なことを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ワクチン効果を高めるために、薬物送達キャリア (リポソーム) に提示可能且つ非変性状態の抗原を調製することに注目する。従来の化学修飾法では、非特異的な結合形成でキャリアに抗原を提示するため、免疫細胞が認識できない抗原が生成する可能性がある。そこで、本研究成果による部位特異的にキャリア提示部位 (脂質) を抗原に修飾する技術で、変性させずに抗原を脂質化すれば、薬効が最大限の脂質化抗原が調製可能である。これにより、ワクチン投与量を最小限にし、コスト及び副作用を抑制できると考えられる。
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