研究課題/領域番号 |
17H07325
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 (2018) 近畿大学 (2017) |
研究代表者 |
石川 将吾 国立天文台, 天文シミュレーションプロジェクト, 特任研究員 (40807385)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 観測的宇宙論 / ダークマター / ダークエネルギー / 銀河のクラスタリング / バリオン音響振動 / 宇宙の大規模構造 / すばる望遠鏡 / 宇宙物理学 / 天文学 |
研究成果の概要 |
宇宙の大規模構造は量子論スケールの密度揺らぎが急激な宇宙膨張により成長したものと考えられているが、宇宙膨張を引き起こしたダークエネルギーの性質はほとんど明らかになっていない。またダークマターは宇宙の大規模構造の構成要素である銀河の形成と進化にとって重要な役割を果たす。本研究では、すばる望遠鏡により取得されたデータを用いて過去最大の大規模銀河サンプルを構築して銀河の詳細なクラスタリング解析を実行することにより、赤方偏移1.4(93億年前)までのダークマターと銀河の共進化の様子を明らかにし、さらにダークエネルギーの物理的性質に観測制限を与えることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は現在の宇宙の大部分を占めながらも正体不明である宇宙の暗黒成分に対してすばる望遠鏡による観測を通してその物理的性質を明らかにし、そこから銀河や宇宙の大規模構造の形成や進化を探るものである。これはすばる望遠鏡の高い集光力やHyper Suprime-Camによる広視野撮像能力を活用しなければ成し遂げることができない、世界で唯一本研究のみが達成可能な研究成果である。加えて、日本が誇るすばる望遠鏡により謎に包まれた宇宙の暗黒成分の正体に迫り、そして我々の住む宇宙がどのように形成されたのかを明らかにすることは、一般社会にとっても大変インパクトのある研究成果であると言える。
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