研究課題/領域番号 |
17H07342
|
研究種目 |
研究活動スタート支援
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
早川 真悠 国立民族学博物館, 人類基礎理論研究部, 外来研究員 (20720361)
|
研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 南部アフリカ / レソト / 貨幣 / 会計 / 行商 / 経済人類学 / 価値 / 個別的アカウンタビリティ / 文化人類学 / アフリカ / アカウンタビリティ |
研究成果の概要 |
本研究では、南部アフリカの人びとの経済実践について、商売方法や利益の使い方だけでなく、その会計方法(資産価値等の計量・数値化・管理)に注意しながら、人類学的調査・研究をおこなった。具体的には、レソトに住むジンバブエ人移民の零細行商について調査した。その結果、(1)やや高めの価格で商品を掛売りにする、(2)掛け取引(だけ)は帳簿で管理する、(3)支払い遅延への罰則はとくになく、収金にかかる費用や労力は基本的に行商人の負担となる、という彼らの行商の特徴を明らかにした。今後の課題として、彼らが帳簿を限定的に使う理由と遅延損害・債務不履行の捉え方についてさらなる調査をする必要があると考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
会計や監査は、近年の人類学や社会学で高い関心を集めている。これらの研究は、先進諸国における高度に抽象化した会計・監査制度が、過度な数値化や過剰な比較を推し進め、統治や抑圧の装置として働くことを問題視してきた。本研究では南部アフリカのローカルの人びとによる(一見一貫性がないような)価値の計量や財産管理の方法を会計の一種として捉え、その特徴を明らかにし、数字や帳簿、計算の機能と意味を彼らの視点から明らかにしようとした。
|