研究課題/領域番号 |
17H07368
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
岡橋 伸幸 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 客員研究員 (30802748)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 12/15-リポキシゲナーゼ / リピッドメディエーター / 好酸球 / レドックスバランス / 中心炭素代謝 / リポキシゲナーゼ / 抗炎症メディエーター |
研究成果の概要 |
好酸球における多価不飽和脂肪酸の酸化酵素12/15-リポキシゲナーゼ(LOX)の活性が、抗炎症性脂質メディエーターの産生や炎症収束と関連していることが示唆されているが、12/15-LOXの活性制御機構は明らかとなっていない。申請者は、12/15-LOXの高活性維持には、還元力を使って反応過程で生じる脂質過酸化物を迅速に代謝することが重要であると考え、好酸球におけるレドックスバランスに注目した。本研究では、脂質メディエーターの定量解析や還元力供給を担う中心炭素代謝経路の13Cトレーシングを通して、炎症時の好酸球の代謝が持つ役割の解明を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、脂質代謝が基質量や酵素量だけでなく、還元力という側面からも制御されうることを示唆した点である。この結果は、アレルギー、癌やアルツハイマー病など炎症反応が病態に関与する多くの疾患に対して、還元力が新たな治療法開発の糸口となる可能性を示している。また、還元力に注目して生体内の抗炎症脂質メディエーターの産生量を高めることができれば、ω3脂肪酸の特定保健用食品の効果を最大化し、医療用医薬品に頼らない疾患予防の発展にもつながる点が本研究の社会的意義である。
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