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がん細胞のゲノム安定性におけるミスマッチ修復の役割

研究課題

研究課題/領域番号 17H07371
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 人類遺伝学
研究機関埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所)

研究代表者

宮部 泉  埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 腫瘍診断・予防科, 研究員 (20800155)

研究期間 (年度) 2017-08-25 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードミスマッチ修復 / マイクロサテライト不安定性 / 大腸がん / リンチ症候群 / がん / ゲノム不安定性 / 遺伝学 / 遺伝子 / ゲノム / 癌
研究成果の概要

私たちはマイクロサテライト不安定性検査について陽性の大腸がんと陰性の大腸がんについて前途ランスクリプトーム解析を行い、融合遺伝子の検出を試みた。その結果、陽性の大腸がんのうち73.5%、陰性の大腸がんのうち33.3%から計79種類の融合遺伝子が検出された。それらのうち12種類は十分なシーケンスデータに裏付けられており、12種類のうち5種類は既知、7種類は新規の融合遺伝子だった。既知の5種類に関してはすでに臨床試験が行われている。したがって、新規の7種類に関しても今後詳細な解析を行うことによって新規分子標的薬の開発など臨床的に利用できる可能性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、融合遺伝子の形成がミスマッチ修復欠損(マイクロサテライト不安定性検査陽性)の大腸がんで、より高頻度で起こっていることが示された。これまでミスマッチ修復欠損のがんでは染色体は安定に保たれていると考えられていたが、局所的な染色体異常が引き起こされていることが本研究により明らかになった。このことはヒト細胞においてミスマッチ修復がある種の染色体異常を抑制していることを証明するものである。また本研究により、大腸がんにおいて7種類の新規融合遺伝子の検出に成功した。これらの新規融合遺伝子は今後詳細な解析を行うことによって、新規分子標的薬の開発など臨床的に利用できる可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実績報告書

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公開日: 2017-08-25   更新日: 2020-03-30  

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