研究課題/領域番号 |
17H07413
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
西嶋 翔太 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 中央水産研究所, 任期付研究員 (50805116)
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 卓越年級 / 時空間分布 / 状態空間モデル / 資源評価 / 水産資源 / スパース推定法 / 自己相関モデル / 再生産関係 / ランダム効果モデル / 産卵量 / 加入量 / ランダム効果 / 時空間解析 / 時系列解析 / CPUE標準化 / スパース推定 / コホート解析 / テイラーのべき乗則 / 最大持続可能漁獲量 / 資源評価モデル / 個体群動態 / 水産資源評価 / メタ解析 / 統合モデル / 多様性効果 |
研究成果の概要 |
水産資源の加入量の予測精度を高めるためのモデル開発・解析に取り組んだ。トロール調査のデータから、マサバ太平洋系群では卓越年級の発生時には東経160度付近の局所密度が増加することが明らかになった。マサバの産卵量データの解析を行い、水温上昇の影響により5~7月において産卵場が北上していることが示された。コホート解析にスパース推定法を応用し、マサバ太平洋系群の加入量にhyperdepletionという現象が生じていることが検出された。状態空間モデルを使用し、再生産関係と残差の自己相関から加入量が精度よく予測できることが示唆された。トラフグやスルメイカの統合型資源評価モデルの開発に取り組んだ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加入量調査の時空間データを効率的に解析可能な手法を開発した。この手法により算出された指標値を使い、マサバ太平洋系群の資源評価を行い、潜在的なバイアスが減少することが明らかになった。この結果は、すでに、生物学的許容漁獲量を算出するのに使用されている。また、水温上昇の影響により、マサバの産卵場が北上していることが明らかになり、気候変動が加入量に影響を与える可能性が示唆された。産卵期間も同時に延長しており、本研究は空間分布と生物季節の両面から気候変動の影響を明らかにした点で重要性が高い。状態空間モデルや、除去法とコホート解析を統合したモデル等を開発し、日本の資源評価の推定精度の改善に貢献した。
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