研究課題/領域番号 |
17H07420
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物資源保全学
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研究機関 | 大阪市立自然史博物館 |
研究代表者 |
松井 彰子 大阪市立自然史博物館, 学芸課, 学芸員 (00803363)
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研究協力者 |
乾 隆帝
中山 耕至
郭 又晳
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研究期間 (年度) |
2017-08-25 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地域集団 / 遺伝的集団構造 / 生息環境 / 分布特性 / ハゼ科 / 沿岸性魚類 / 瀬戸内海 / 西日本周辺海域 / ハゼ科魚類 |
研究成果の概要 |
本研究は、海洋生物の種内集団構造(遺伝的に固有な地域集団の分布や集団間の違い)を効率的に把握する方法の開発を目指し、その基礎的知見の収集のため、沿岸性魚類の遺伝的な集団構造と生息環境との関係を明らかにすることを目的として行った。このため、瀬戸内海周辺海域において、生息環境や分布特性の異なる沿岸性魚類多種間で遺伝的集団構造を比較した。その結果、水深や底質などの生息環境や分布特性は、沿岸性魚類の種内の遺伝的分化程度や遺伝的集団の地理的分布と密接に関わっており、海洋生物の遺伝的集団構造を推測する指標として有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
種内の遺伝的集団構造を明らかにすることは、遺伝的多様性の保全や生物資源の管理に欠かせないが、海洋生物において、遺伝的集団構造に関する知見は乏しく、遺伝的多様性の保全対策も遅れている。本研究により、生息環境や分布特性などの生態的特性から沿岸性魚類の種内集団構造を推測できる可能性が示唆された。今後、遺伝的集団構造が推測できるようになれば、保全上重要な地域や保全対象種を効率的に選び出すことが可能となり、海洋生物の遺伝的多様性の保全に貢献すると期待される。
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