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RNA塩基メチル化修飾が老化において果たす役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17J00231
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関筑波大学

研究代表者

横山 航  筑波大学, 生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードrRNA / メチル化
研究実績の概要

哺乳類培養細胞を用いた先行研究により私は、rRNAを対象とし、塩基メチル化修飾の一つであるN1-メチルアデノシン(m1A)修飾が細胞の増殖調節に関与することを明らかにした。そこで本研究では、rRNAにおけるm1A修飾と老化制御の関係を個体レベルで解明するため、老化研究のモデル生物として確立されている線虫を用いて検証を行った。
1, 線虫26S rRNAにおけるm1A修飾の存在と責任因子の同定 私はまず、質量分析計を用いて、rRNAに含まれるm1A修飾の定量解析を行った。その結果、線虫の26S rRNAにm1A修飾が存在することを見出した。さらに、その責任因子として哺乳類rRNAのm1A修飾因子であるNMLの線虫ホモログT07A9.8を同定した。
2, 線虫26S rRNAにおけるm1A修飾部位の決定 m1A抗体を用いたRNA免疫沈降実験を行った。その結果、26S rRNAの674番目のアデノシン(A)周辺にm1A修飾が存在することを見出した。さらに、26S rRNAの674番目のAがT07A9.8によるm1A修飾部位であることを明らかにした。私は、T07A9.8をrRNA adenine methyltransferase-1(RRAM-1)と再命名した。
3, 線虫26S rRNAのm1A修飾が寿命に及ぼす影響の解析 RRAM-1と寿命の関わりを検証するため、RNAi法によりRRAM-1遺伝子をノック
ダウン(KD)した線虫の寿命を測定した。その結果、RRAM-1 KD線虫の寿命はコントロールと比較して、有意に延長することを見出した。
以上の検討から、私は、rRNAのm1A修飾が個体の寿命制御に関わる可能性を提示した。さらに、本研究結果は、The Journal of Biochemistry誌に掲載され、RNAメチル化による老化制御メカニズム解明の糸口となることが期待できる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] rRNA adenine methylation requires T07A9.8 gene as rram-1 in Caenorhabditis elegans2018

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama Wataru、Hirota Keiko、Wan Huahua、Sumi Naoaki、Miyata Mai、Araoi Sho、Nomura Naoto、Kako Koichiro、Fukamizu Akiyoshi
    • 雑誌名

      J. Biochem.

      巻: 印刷中 号: 6 ページ: 465-474

    • DOI

      10.1093/jb/mvy018

    • NAID

      40021579911

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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