研究課題/領域番号 |
17J00257
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中村 雅也 立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 多元支援 / 一元支援 / 対職場的支援モデル / 対個人的支援モデル / 障害者労働 / 就労支援 / 障害者教師 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は二つあった。一つは、視覚障害教員たちの職務上の困難を分類し、カテゴリーを析出して、全体構造を解明すること、もう一つは、困難を解消するための有効な支援方策を明らかにし、それをもとに支援のモデルを構築することである。前年度には11名の視覚障害教員にインタビュー調査を行い、彼らの職務上の困難と実施された支援を個別具体的に明らかにした。今年度はそれらの個別事例を総合的に分析し、次の結果を得た。 従来、障害者労働の人的支援では、障害者個人に支援人員を配置し、支援人員が直接的に障害者を支援する方策が取られてきた。これを「対個人的支援モデル」と名付けた。これに対して、職場が支援体制を整えることを支援するモデルを「対職場的支援モデル」と名付けた。対職場的支援モデルでは支援を担う人員が複数になるため、支援体制をどのように組織するかが課題となる。調査事例の支援体制には対個人的支援モデルと対職場的支援モデルの双方があり、いずれにおいても支援の担い手はすべて教員だった。申請者は事例に見られた単一の人的資源だけで支援を担うシステムを「一元支援」とし、支援を業務ごとに分割し、それぞれを適格性のある複数の人的資源で分担するシステムを「多元支援」とした。「多元支援」には2つの効果がある。1つは支援を担う人的資源が増加することで、支援業務の分散が可能になることだ。もう1つは適格性のある人的資源に支援業務を配分することで、支援業務が効果的に遂行されることだ。ただ、後者は支援業務に適格性のある人的資源を配置しなければ効果は得られない。そこで、事例から抽出した多様な支援業務を分析し、担い手に求められる要件として、教員という職業に関する専門性、および障害者支援に関する専門性の2つを検出した。調査事例では前述の2つの効果が機能し、多元支援が有効であることが示された。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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