研究課題
特別研究員奨励費
出自集団からの分散は、集団内外の血縁関係および地域個体群の構造に関わる生活史上の重大な側面である。メスに偏った分散パターンは、集団で生活する哺乳類種では珍しいが、アフリカ大型類人猿に共通する特徴である。分散するメスの生活史特性や戦略には研究の余地が多く残されており、生理・社会生態学的なアプローチが求められている。本研究では、ボノボメスの移籍の至近的要因を明らかにするため、コンゴ民主共和国のワンバ村に生息するボノボのコドモメスを対象に縦断的な調査を実施した。行動観察と性ホルモン分析によって得られたデータから、移籍の時期前後の、ボノボメスの行動・生理的な変化を解析した。予定通りにフィールドワーク・ラボワークを実施することができ、博士論文の執筆に向けて十分なデータを得られた。一方で、論文の投稿・出版が遅れている。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2018 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
Royal Society Open Science
巻: 5 号: 1 ページ: 171006-171006
10.1098/rsos.171006