研究課題/領域番号 |
17J01509
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
福尾 匠 横浜国立大学, 都市イノベーション学府, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2019年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2018年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2017年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | ドゥルーズ / ベルクソン / イメージ / 映画 / 現代フランス哲学 |
研究実績の概要 |
令和2年度の研究実施状況について、主だったものとして次の2本の論文を挙げることができる。ひとつめは「ドゥルーズ『シネマ』におけるイメージ概念の実践的価値」(以下①)であり、この論文では本研究がメインの研究対象とする『シネマ』の最も重要な概念である「イマージュ(イメージ)」について、ドゥルーズが参照しているアンリ・ベルクソンのイマージュ論との関係を論じたものだ。ベルクソンからドゥルーズにどのようにしてイマージュ概念が引き継がれているか考察するうえで、ドゥルーズと同じようにベルクソン研究から出発して映像論を論じているエリー・デューリングを比較対象として考察した。『シネマ』が出発点としているベルクソンのイマージュ論と『シネマ』以降のベルクソン論/映像論というふたつの視座から『シネマ』を位置づけ直すことで、ドゥルーズの議論をより立体的に考察することができた。 こうした問題設定から浮かび上がってきたのは、ドゥルーズがいかにして映画的イマージュから哲学的概念を引き出すための方法論を構築したのかということだった。それはいかにして芸術的イマージュがドゥルーズの用語で「思考のイマージュ」と呼ばれるものに生成するのかということに対応する。ドゥルーズは映画を「装置」として考える『創造的進化』のベルクソンからデューリングに至る系譜に抗って、あくまで『物質と記憶』で示されたようなイマージュの実践として映画をとらえていたが、それはたんに映画のありかたについての議論に関わるのでなく、ドゥルーズに固有の哲学的実践の態度に関わるものであることを明らかにした。これは本研究が主題とするドゥルーズにおける哲学と芸術の関係を考えるうえで重要な成果であったと考える。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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