研究課題/領域番号 |
17J01661
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 京都大学 (2018) 関西大学 (2017) |
研究代表者 |
畑野 吉則 京都大学, 人文科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 中国古代史 / 文書行政 / 出土文字資料 / 簡牘資料 / 通信制度史 / 秦漢史 / 地方行政 / 通信制度 |
研究実績の概要 |
今年度は、本研究課題に密接にかかわる秦代出土文字資料の『里耶秦簡〔貳〕』および『嶽麓書院蔵秦簡〔伍〕』が新たに刊行された。それをうけて、昨年度に検討した秦漢時代の文書による通信システムについて、新出の簡牘資料を追加し、国際シンポジウムにおいて口頭発表を行なった。なお、当初の研究計画では、2019年3月に湖南省出土簡牘の実見調査を予定していたが、就職により2018年12月末に特別研究員を中途辞退したため、予定していた調査は実施できなかった。今年度の成果は以下の二点である。 第一に、新出資料『里耶秦簡(貳)』『嶽麓書院蔵秦簡〔伍〕』にみえる、文書による通信システムに関連する資料を集成・読解し、既出の漢代出土文字資料に現れていた「徼書」というものが、里耶秦簡9-2345簡に該当することを明らかにした。「徼書」とは、文書の発信地で作成され、文書逓送人が携帯して各中継地点における通過日時や封印の状態などの情報が書き継ぎ、受信地まで逓送文書とともに送り届けられた中継記録であり、各逓伝施設に保管された西北漢簡に散見する郵書記録とは異なる機能を持つ。このように、中国古代の文書逓送システムは、重層的な管理体制のもと運営されていたことが明らかとなった。本考察は、中文論文として、『簡帛』誌上に掲載される予定である。 第二に、京都大学人文科学研究所共同研究班「秦代出土文字史料の研究」班において、岳麓書院蔵簡《秦律令(壹)》訳注稿の作成を担当した。また、このような法制史料に記された制度と、里耶秦簡に記された当時の業務実態とを比較し、当時の社会状況について考察を行なった。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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