研究課題/領域番号 |
17J01789
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (2018) 東京大学 (2017) |
研究代表者 |
馬場 俊介 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2018年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 活動銀河核 / 活動銀河核統一モデル / 活動銀河核トーラス / 活動銀河核-星形成相互作用 / 赤外線天文衛星「あかリ」 / 近赤外線分光観測 / 赤外線天文衛星「あかり」 |
研究実績の概要 |
本研究は、活動銀河核(AGN)統一モデルが予言するAGN周囲のトーラス状分子雲の状態・構造の解明を目指している。 今年度は、(1)天文衛星「あかり」を用いた一酸化炭素(CO)ガス振動回転吸収バンド(4.7 μm)の系統的な分光観測および(2)Atacama Large Millimeter/submillimeter Array(ALMA)を用いたCOガス純回転輝線の少数の近傍AGNでの高空間分解能観測という相補的な2つの手法で研究を進めた。 (1): 「あかり」の近赤外線分光では、グリズムの回折二次光が観測対象である一次光に混入していた。前年度までに、混入二次光の影響を波長・感度の再較正によって定量化し、その補正を施したスペクトルでCO吸収バンドを47のAGNで解析していた。今年度は、二次光影響の補正の成果を論文にまとめ、Publication of the Astronomical Society of Japanで発表した。また、この系統的解析によって示唆されたトーラス形成と核周辺での星形成の関連を国内外の学会・研究会で発表し、その解釈について関連研究者と議論を深めた。 (2): Seyfert 2銀河IRAS 05189-2524の中心核をCO(6-5)純回転輝線および435 μm連続波にて角度分解能約0.03秒で観測した結果について解析した。この銀河は2型AGNであるにも関わらずCO近赤外線吸収を示さない点で特異である。本研究ではそれが核近傍のガス分布の幾何学的効果によるものと仮説を立て観測を行った。解析の結果、CO(6-5)の強度のピークが連続波強度のピークから東西にそれぞれ20 pcずれた2点に存在すると分かった。2つのピークの方向は可視面分光観測で測られたアウトフローの方向とほぼ直交しており、分子ガスがアウトフローに付随して複雑な構造を持つ可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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