• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

活動的固体天体の内部活動解明とハビタビリティの考察

研究課題

研究課題/領域番号 17J01798
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 固体地球惑星物理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

庄司 大悟  東京工業大学, 地球生命研究所, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード火星 / RSL / 安息角 / 氷衛星 / ディープラーニング / 機械学習 / 有機反応 / テティス / 土星 / 火山灰
研究実績の概要

火星の表面には、暗い縞状の模様が、毎年春先から現れ秋から冬にかけて消失するという現象が観測されている。この縞模様はRSLと呼ばれ、この季節によって変化するRSLの特徴こそ、現在の火星で液体の水が流れている証拠であると長らく考えられてきた。確かに、暖かくなることで溶けた氷が火星の表面を流れ、気温低くなる時期には水が凍ると考えると、RSLの季節性変化をスムーズに説明できる。しかし、低気圧の火星では、液体の水は安定な状態で存在することは難しく、さらに水源となるようなものは見つかっていない。そのため最近では、RSLは水ではなく、砂が流れたものであるという説が提唱されている。しかし砂の場合、季節性変化を説明することは難しい。

近年、火星の全域にわたる湿度変化の見積もりがなされたが、その結果によると、RSLができる地域のいくつかでは、縞模様が現れる時期の湿度は減少し、逆にRSLが消える時期に湿度が上昇していることがわかった。そこで我々は、RSLの季節性変化は湿度の減少によって、湿った砂が乾燥し、粒子間の粘着力がなくなることで斜面を滑り落ち、再び湿度が上昇したときには、砂が湿り気を帯びて急斜面状に堆積することで発生しているのではないかと考え、数値計算によって、湿った砂の安息角計算を行った。その結果、火星の重力下では、砂の粒子間に、砂一粒の体積の10^{-7}程度の体積の水が吸着すると砂の安息角は10度ほど上昇することがわかった。この量の水は、RSLが水そのもので引き起こされている場合の水の量と比べ、圧倒的に少ない。そのため、水源のようなものがなくても、空気中からの水分で達成できると思われる。

ここから我々は、RSLは主に砂で引き起こされているが、季節性の変化は、湿度が、温度と主に重要な影響を与えているのではないかと考えた。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Early resonance of Tethys and Dione; Implications for Ithaca Chasma.2019

    • 著者名/発表者名
      Hussmann, H., Rodriguez, A., Callegari, N., Shoji, D
    • 雑誌名

      Icarus

      巻: 319 ページ: 407-416

    • DOI

      10.1016/j.icarus.2018.09.025

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Classification of volcanic ash particles using a convolutional neural network and probability2018

    • 著者名/発表者名
      Shoji Daigo、Noguchi Rina、Otsuki Shizuka、Hino Hideitsu
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 8 号: 1 ページ: 8111-8111

    • DOI

      10.1038/s41598-018-26200-2

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ゆらぎのあるレゴによる形のない形: 学問と遊びの間で2019

    • 著者名/発表者名
      庄司大悟
    • 学会等名
      第3回キッチン地球科学研究会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 招待講演
  • [図書] Planetary Remote Sensing and Mapping.2019

    • 著者名/発表者名
      Stark, A., Hussmann, H., Oberst, J., Giese, B., Sohl, F., Shoji, D., Wickhusen, K., Wahlisch, M
    • 総ページ数
      350
    • 出版者
      CRC Press
    • ISBN
      1138584150
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi