• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

体細胞から始原生殖細胞を直接誘導する試みと個体発生全能性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17J02039
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 応用分子細胞生物学
研究機関東北大学

研究代表者

関中 保  東北大学, 生命科学研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードダイレクトリプログラミング / MEF / PGC / 直接誘導
研究実績の概要

マウス胎仔線維芽細胞(MEF)から始原生殖細胞(PGC)を直接誘導するために、既存のトランスクリプトームデータ再解析により、MEFに比べてPGCで発現が高い等の基準で21の転写因子を絞り込み、MEFでの過剰発現を行った。その結果、MEFと比べPGCで発現が高い遺伝子(PGCマーカー)が発現誘導される細胞集団が見られ、さらに様々な条件検討により、わずか3遺伝子まで絞り込むことに成功した。しかし、細胞集団における解析ではPGCマーカーが発現誘導されていない細胞が混在した状態であるため、正確な発現誘導の程度等を解析することが困難であった。そこで、単一細胞レベルで遺伝子発現定量が可能なシングルセルRT-qPCRの実験系を確立し、解析を行ったが、PGCマーカーの発現上昇が見える実験回と見えない実験回があったりと、安定した結果が得られなかった。そこで、シングルセル解析系の反応時間等の変更など様々なプロトコル改訂を行ったが結果は安定しなかった。一方、ES細胞を含む株化した細胞株では安定した結果が得られたことから、詳しい原因は不明だが、本実験系は、処理を行ったMEFとは相性が悪く、安定した結果が得られないと考えられた。
このように、当初の研究計画とは大幅に予定が変わり、目標としていたMEFからPGCの直接誘導には至らなかったものの、本研究により示唆された、MEFではわずか3遺伝子によりPGCマーカーの遺伝子発現が制御されている可能性は、これまでに報告がなく、この3遺伝子によるPGCマーカーの発現制御機構など、解決するべき課題はまだあるが、本研究で得られた知見はMEFをはじめとする体細胞から始原生殖細胞を直接誘導する条件、また、体細胞と生殖細胞の性質の違いを分け隔てている分子機構や個体発生全能性解明の重要な基盤になると考えられる。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2018 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Repression of somatic genes by selective recruitment of HDAC3 by BLIMP1 is essential for mouse primordial germ cell fate determination2018

    • 著者名/発表者名
      Mochizuki Kentaro, Hayashi Yohei, Sekinaka Tamotsu, Otsuka Kei, Ito-Matsuoka Yumi, Kobayashi Misato, Oki Shinya, Takehara Asuka, Kono Tomohiro, Osumi Noriko, Matsui Yasuhisa
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 24 号: 10 ページ: 2682-2693

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2018.07.108

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] SETDB1 is essential for mouse primordial germ cell fate determination by ensuring BMP signaling2018

    • 著者名/発表者名
      Mochizuki Kentaro, Tando Yukio, Sekinaka Tamotsu, Otsuka Kei, Hayashi Yohei, Kobayashi Misato, Kamio Asuka, Ito-Matsuoka Yumi, Takehara Asuka, Kono Tomohiro, Osumi Noriko, Matsui Yasuhisa
    • 雑誌名

      Development

      巻: 145 号: 23 ページ: 1-10

    • DOI

      10.1242/dev.164160

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Derivation of pluripotent stem cells from nascent undifferentiated teratoma.2018

    • 著者名/発表者名
      An Y, Sekinaka T, Tando Y, Okamura D, Tanaka K, Ito-Matsuoka Y, Takehara A, Yaegashi N, Matsui Y.
    • 雑誌名

      Developmental Biology

      巻: 446 号: 1 ページ: 43-55

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2018.11.020

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 体細胞と生殖細胞の性質の違いを生み出している分子機構の解明2018

    • 著者名/発表者名
      関中保、松居靖久
    • 学会等名
      AMED-CREST平成29年度領域会議
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/09/press-20180823-taisaibou.html

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/12/press-20181121-SETDB1.html

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書

URL: 

公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi