研究課題/領域番号 |
17J02092
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石塚 祐香 筑波大学, 人間系, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 就学移行支援 / 発達障害 / ICT / ソーシャルスキル / アカデミックスキル / 小1プロブレム / 自閉スペクトラム症 |
研究実績の概要 |
幼保小間の教育システムの段差により学校生活において行動面や学習面での困難が生じる「小1プロブレム」に焦点を当て、就学前の発達障害児を対象としたICT活用型の就学移行支援プログラムを構築し、その効果を明らかにした。 (1)「授業参加」支援プログラムの効果:模擬授業場面を設定し、就学前の発達障害児の授業参加に関するあらゆる行動に具体的かつ即時に強化を与えることによって、授業関連行動が増加し、逸脱行動や発言が減少し、就学以降のスムーズな学校適応も維持された。(2)ICTを活用したアカデミックスキル支援の効果:ICTを活用し、「音声」「単語」「絵」を同時に提示する刺激ペアリング手続きを用いた単語読みの指導を行った。その結果、知的障害のある自閉スペクトラム症児の単語読みスキルが、1ヶ月間という短期間で獲得され、就学後もさらに単語から句の読みも向上した。(3)ICTを活用したソーシャルスキル支援の効果:小学校で必要な集団生活や対人関係のルールを、保護者と家庭で学習するためのICT教材、支援プログラム、支援マニュアルを作成した。作成した支援プログラムをこれまでに多様な発達障害児に適用し、その効果を定量的に分析した結果、社会的な場面における適切な言語行動を獲得することが明らかとなった。さらに小学校の通級指導教室においてICT教材を活用した指導を実施し、支援プログラムの実践的な効果を明らかにした。
さらに発展的な研究として、以下の点を実施した。 (4)学齢期の発達障害児の保護者に対するテレコンサルテーション:就学移行支援後のフォローアップを目的とした短期のテレ・コンサルテーションのプログラムを構築した。保護者が家庭で撮影した映像を保護者と支援者間で共有し、その保護者や発達障害児の特性に合わせた具体的な支援方法を促すことが社会的妥当性の高い支援手続きの構築に有効であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度が最終年度であるため記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため記入しない
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