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社会的隔離が引き起こす「孤独」の認知メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17J02126
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

福光 甘斎  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード孤独 / 社会的接触 / 内側視索前野 / 社会行動 / 社会的接触行動 / 社会的隔離 / 扁桃体
研究実績の概要

本年度は再集団化飼育で活性化するニューロン群を特定するため、免疫組織化学法を用い探索した。その結果、カルシトニン受容体発現ニューロンが再集団化飼育により活性化することを見出した。そこで内側視索前野のカルシトニン受容体発現ニューロンが社会的接触行動を制御するのかを明らかにするために、カルシトニン受容体遺伝子に対するshort-hairpin RNA (shRNA)を発現するアデノ随伴ウイルスを開発した。このウイルスを内側視索前野に導入すると、カルシトニン受容体発現を高効率で部位特異的に抑制でき、このとき社会的分離時にみられる抵抗反応および社会的接触行動が有意に減少することが明らかとなった。カルシトニン受容体のリガンドとして神経ペプチドであるアミリンがしられている。アミリンを発現するニューロンも視索前野に局在しており、アミリン発現ニューロンとカルシトニン受容体発現ニューロンとの位置関係を調べた結果、リガンドであるアミリン発現ニューロンの細胞体に受容体であるカルシトニン受容体発現ニューロンの神経末端が接する様子が観察できた。このことから、カルシトニン受容体発現ニューロンの機能が逆行性伝達により制御される可能性が示唆された。そこで、カルシトニン受容体のアンタゴニストであるAC187を脳室内に慢性投与することによりアミリン-カルシトニン受容体経路を遮断した結果、社会的接触行動が有意に減少することを見いだした。以上より、「孤独」の認知を制御するメカニズムの一端として、カルシトニン受容体経路が関わる可能性を示唆するデータが得られた。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 群居本能を制御する神経回路機構2019

    • 著者名/発表者名
      福光甘斎
    • 学会等名
      第 42 回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] 分離不安を制御する神経回路機構の解明2018

    • 著者名/発表者名
      福光甘斎
    • 学会等名
      第41回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] マウスにおける群居本能の定量解析手法の開発2018

    • 著者名/発表者名
      福光甘斎
    • 学会等名
      第8回社会神経科学研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 分離不安を制御する神経回路機構の解明2018

    • 著者名/発表者名
      福光甘斎
    • 学会等名
      日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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