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カイラル運動論に基づいたカイラル不安定性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17J02380
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
研究機関東京大学

研究代表者

海老原 周  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードスキルミオン / トポロジー / 振動外場 / 非平衡 / 創発的対称性 / 異常輸送 / カイラリティ / 重イオン衝突
研究実績の概要

本年度は、物性系におけるトポロジカルな性質に関して研究を進めた。α型塩化ジルコニウム (III) を記述する有効模型において、現実的な摂動として蜂の巣格子上の次隣接 (NNN) ホッピング項を導入した状況を考えた。このとき、局在極限の下での摂動計算を行うことで、SU(4) スピンが非Abelな磁気フラックスと結合した有効模型を得られる。NNNホッピングに由来するこの磁気フラックスをSU(4) 生成子と比較すると、創発的SU(4) 対称性を破ることが見て取れる。したがってトポロジカルに非自明なSU(4) スピンテクスチャーとして磁気スキルミオンがこの系に生じる。
そのようなスキルミオンを分析するひとつのアプローチとして、平均場近似を採用した。通常の反強磁性SU(2) スピン系の場合と大きく異なるのは、平均場として仮定するオーダーにも幾つかの可能性が考えられる点である。本研究ではまず、もっとも単純なオーダーとしてNeelオーダー様の平均場秩序を仮定して計算を進めた。その結果、SU(2) スピン系の反強磁性模型と酷似する形に帰着し、その類似性を用いて磁気スキルミオンを解析した。また、そのような反古典的な取り扱いの下で、有効模型を経路積分のかたちに書き換え、トポロジカル項を分離することにより、スキルミオンの角運動量を求めた。その結果、角運動量は通常の蜂の巣格子状のSU(2) スキルミオンと同じ値をとることがわかった。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2019 実績報告書
  • 2018 実績報告書
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Boost invariant formulation of the chiral kinetic theory2017

    • 著者名/発表者名
      Ebihara Shu、Fukushima Kenji、Pu Shi
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 96 号: 1 ページ: 016016-016016

    • DOI

      10.1103/physrevd.96.016016

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Magnetic SU(4) Skyrrmions in α-ZrCl3: Controlling Non-Abelian Fluxes2019

    • 著者名/発表者名
      Shu Ebihara
    • 学会等名
      SFT-Paris-2019 : Workshop on Statistical and Condensed Matter Field Theory
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
  • [学会発表] Chiral Phenomena in Periodically Driven Systems2018

    • 著者名/発表者名
      Shu Ebihara
    • 学会等名
      Floquet Theory: Fundamentals and Applications
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Magnetic SU(4) Skyrrmions in alpha-ZrCl3 with Non-Abelian Fluxes2018

    • 著者名/発表者名
      Shu Ebihara
    • 学会等名
      Topological phases of matter: from the quantum Hall effect to spin liquid
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Enhanced chiral anomaly in Floquet Schwinger model2018

    • 著者名/発表者名
      Shu Ebihara
    • 学会等名
      Topological Matter in Artificial Gauge Fields
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 周期外場駆動Weyl半金属におけるアノマリー現象の解析2017

    • 著者名/発表者名
      海老原周
    • 学会等名
      日本物理学会2017年秋季大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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