研究課題/領域番号 |
17J02549
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
福山 佑子 学習院大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ローマ皇帝 / 記録 / 記憶 / 碑文 |
研究実績の概要 |
今年度の研究では、主に皇帝ネロの記録がローマ帝国各地においてどのように管理されたのかという問題についての調査分析を行った。 まず、8月28日から9月1日までウィーン大学で開催された第15回国際ギリシア・ローマ碑文学会において"Nero’s Memory on Inscriptions: Afterlife of his Name and its Meanings on Viae Publicae"と題した発表を行った。ネロが自殺した後、彼の記録の多くは帝国各地から姿を消すことになったが、その全体像はこれまで研究されていない。そこで、マイルストーンなどの管理に公的な要素を想定できる碑文に焦点をあてて分析をした結果、ネロの記録の処遇に帝国の東西で大きな差異が存在していることを明らかにした。9月5-6日にはケンブリッジ大学で開催された学会Memory sanctions and‘damnatio memoriae’c.200AD-c.800ADにも参加している。1月27日に開催されたイタリア言語・文化研究会第152回例会では「ネロの記録と69年の内乱:帝政初期ローマにおける記憶の破壊と帝位継承」と題して報告をした。ここでは上述の研究にギリシア語碑文についての分析を加えることでより詳細な地域差を示し、帝国各地においてネロの死後に記録の管理がどのように行われたのかという問題についての全体像とコンテクストの分析を行った。また、研究課題に関連するファーガス・ミラー「帝政期における国庫と役人」の論文翻訳も行っている。 本研究課題のための資料調査としては、7月26日から8月4日までフィレンツェ大学、ピサ高等師範学校、ヴェネツィア大学で文献調査と研究者との打ち合わせを行った。続く8月19日から9月8日にも、上記の学会発表と参加に加え、ローマ、ミラノ等での碑文と遺跡の調査を行っている。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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