研究課題/領域番号 |
17J02573
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 立命館大学 (2018-2019) 京都大学 (2017) |
研究代表者 |
樋口 摩彌 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 教育 / メディア / 京都 / 村上勘兵衛 / 新聞 / 近代 / 新聞発行 / 行政文書 |
研究実績の概要 |
最終年度である本年度は、論文執筆を主眼に置いた古文書の整理、分析作業と執筆作業を行なった。 論文整理は前年度に引き続き、中嶋晋平氏(大阪市立大学)と行った。対象として古文書は、全国的にみても希少価値がある明治元年~2年に絞り、中嶋氏は出版と町内の記録に関する文書類、樋口は教育と新聞発行をはじめとする通信事業の文書類の整理および分析を行った。 これまで村上は出版業界の有力人物として認識されていた。しかし出版社としてではなく、町内や地域などを率いる役目、すなわち村上が居住する町内での立ち位置について、考察されたことはなかった。今回村上文書に遺存する町内に関する古文書から、村上は町内に住む他業種の窓口となり願書などを京都府に申請していることが明らかになった。ここから村上は、教育や出版のみならず、他業種の動向にも認知していたことがうかがえる。村上が居住するのは京都市の中心部であり、この町内には商工業における有力な人物も多々住んでいることから、重要な情報が行き来していたことが想像される。これは村上が、町内の有力者として位置付けられてきたことの証左といえる。 なお膨大な古文書史料の整理分析作業を中心とする本研究は、高度な資料の整理・運用・公開手法が問われる。またその手法は汎用性が高いものである。その手法を生かし、これまで手付かずであった雑誌『京都TOMORROW』の公開・運用方法を指導した。その結果、雑誌が発行された時期の京都を知ることに有効な雑誌『京都tomorrow』は、樋口が所属する立命館大学のARCのデーターベースにて、一般公開された。その研究を小黒純、樋口摩彌「市民メディアとしての『京都TOMORROW』」『アート・リサーチ』2020.3(30))として発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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