研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、球技系競技の競技間の休息(ハーフタイム、インターバル)においてウォーミングアップを再び行うこと(Re-warm up:RW)がその後の間欠性スプリントパフォーマンスに与える影響を検討し、臨床応用が容易かつ間欠性スプリントパフォーマンスの維持・向上に効果的なRWプロトコルを提案することを目的とした。本研究の結果、3分間の最大酸素摂取量(VO2max)の30%の強度の自転車運動を行うRWと1分間の90% VO2maxの強度の自転車運動を行うRWは、ハーフタイム中に安静を保った場合と比較し、同程度の間欠性スプリントパフォーマンス向上効果を有することが明らかとなった。またそのメカニズムは、3分間の30% VO2maxの強度の自転車運動を行うRWでは筋放電量の上昇、1分間の90% VO2maxの強度の自転車運動を行うRWでは、筋の周波数の上昇(動員される筋タイプが変化した可能性)が示唆された。さらに、RW後の主観的運動強度は、1分間の90% VO2maxの強度の自転車運動を行うRWにおいて、他の試行と比較し高値を示すことが明らかとなった。サッカーの試合において、15分間のハーフタイムでRWのために確保できる時間は僅かであり、チームの状況によってその程度は異なる。従って、本研究の結果から、RW後の間欠性スプリントパフォーマンスの維持・向上のためには、RWのために確保できる時間によって3分間・30% VO2maxおよび1分間・90% VO2maxの強度のRWを使い分けることが推奨される可能性が示された。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
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