研究課題/領域番号 |
17J03034
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高尾 祐太 北海道大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2019年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2018年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2017年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 中世文学 / 和歌文学 / 説話文学 / 軍記 / 仏教 / 密教 / 和歌 / 古今伝授 / 神道 / 中世仏教 / 中世神道 |
研究実績の概要 |
本研究は、近世以降に荒唐無稽のレッテルを貼られた中世文学を、その基盤にある、中世の知識人たちに分野を越えて共有された知の思想体系を掘り起こすことで、再評価を試みるものである。その考察の主な対象として古今伝授を取り上げる。 令和元年度は、博士論文の完成を目指して、これまでの研究を発展させた。これまで主に古今伝授を対象に、その基底にある中世の知的基盤の思想体系を明らかにしてきたのに対し、本年度は心敬の連歌論とその基礎となった無住の言語観を、それぞれ心敬『ささめごと』と無住『沙石集』を対象に研究し、更に散文作品にも研究範囲を拡大して、『平家物語』の一部の写本に付属して伝えられる「剣巻」を取り上げ、それら文芸テクストを根底から支える知的基盤の分析を行った。これらの研究成果の一部は、「無住に於ける説話の言語──『沙石集』の和歌陀羅尼説をめぐって──」(『日本文学研究ジャーナル』第10号、2019年6月)、及び「『平家物語』「剣巻」の密教的転換──風水龍王をめぐって──」(『国語と国文学』第97巻第1号、2020年1月)に公表し、心敬の連歌論についても全国誌への掲載が決定している。 これらの成果を昨年度以前の成果とまとめて、博士論文『中世の知と文芸』として提出し、本年度3月に学位が授与された。今後はこれを元に数年の内に著書として公表する予定である。以上の成果により、所期の目標を達成することができたものと判断する。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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