研究課題/領域番号 |
17J03291
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
アジア史・アフリカ史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新津 健一郎 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 古代中国 / ベトナム / 石刻 / 地方行政 / 辺境統治 / 豪族 / 地域社会 / 古代ベトナム / 石刻史料 / 地域文化 / 中国古代史 / 後漢 / 三国南北朝 / 地方支配 |
研究実績の概要 |
本年度は最終年度にあたるため、未着手の論点及び総論を中心に研究をまとめ、成果公表を進めることを目標とした。また9月以降は若手研究者海外挑戦プログラム(北京大学歴史学系にて受入)と合わせて中国・北京市に滞在して研究を遂行した。 本研究の特徴は石刻史料に関する基礎研究にある。今年度はまず北部ベトナム地域について、大隋九真郡宝安道場碑文(7世紀初)について、踏査によって現実の空間との対応関係を確認し、前年度の史料調査を補完した。同じく前年度に踏査した四川省南部・涼山彝族自治州について記録を公表した(「四川省涼山彝族自治州西昌市・昭覚県後漢石刻調査記」)。中国渡航後は日本で入手困難であった文献の収集に努めるとともに、新史料等の実見(2020年1月、四川省にて実施)を行い、現地出版物にあっても記載が不十分であった点について関連情報を新たに得た。 こうした作業を踏まえた成果として、成都市東御街後漢碑(2世紀。初年度に現地調査)に関する分析を論文化した(「後漢西南地域における地方行政と地域文化の展開)。後漢時代中期に、儒教の教習を媒介として地域的社会統合が生成する過程を明らかにしたものである。また、研究の時系列上の帰着点となる6世紀について唐代羈縻州制との関連を検討した(「唐代羈縻州に関する史料と論点:南中国(江南・剣南・嶺南三道)を中心に」)。さらにこれらをつなぐ形で、2-6世紀間の四川南部・雲貴地域社会について事例検討を行い、漢風文化を解する有力者が順次出現して自立的権力を形成した過程を整理した。しかし2020年1月末以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のため予定していた雲南方面への調査をはじめ海外での研究活動は中断を余儀なくされ、総括の取りまとめ・公表に遅延が生じた。これらについては研究機関・組織の活動再開を待って順次完了の予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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