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ラットの道具使用行動の神経基盤

研究課題

研究課題/領域番号 17J03299
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 実験心理学
研究機関同志社大学

研究代表者

永野 茜  同志社大学, 心理学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2017年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードラット / 道具使用 / 神経基盤 / 高次認知 / げっ歯類
研究実績の概要

本研究の目的は,ラットを対象に道具使用行動課題を開発し,その課題におけるラットの行動に寄与する脳領域を特定することで,ヒトの道具使用行動の神経基盤を解明するための動物モデルを提供することであった。すなわち,第1段階目として道具使用課題の開発を行い,第2段階目として特定脳領域の損傷がその課題での行動に与える効果を検証する必要がある。今年度は,第1段階目として,ラットの道具使用行動における能力を検証するとともに,ラット対象の道具使用行動課題を確立させることを目的とした。本年度実施した2つの実験では,ラットは,道具を引き寄せ,その道具が餌に接触した後に餌を獲得するという経験を経なくても,テストで餌の位置に基づいて道具を操作することができる否かを検証した。これら2つの実験の訓練では,熊手を横方向に動かさせる運動の訓練のみを行い,熊手と報酬を提示することは一切なかった。この手続きにより,道具が餌に接触し,餌が熊手の運動方向と同じ方向に動くということを知覚させないようにした。この訓練では,実験者は熊手を回収してから,直接,手で報酬を被験体に与えた。その後のテストでは,訓練で用いたものと同一の熊手を実験装置の中央に置き,餌を熊手の左横または右横に置いた。その結果,1つ目の実験では8匹中2匹,2つ目の実験では8匹中1匹の被験体が,テストで餌の位置に基づいて道具を動かすことができた。この結果から,ラットの中には,訓練で,道具を引き寄せ,その道具が餌に接触した後にその餌を獲得するという経験をしなくても,テストで,餌の位置に基づいて道具を操作することができる個体もいるということが示された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 齧歯類における物理的因果理解:ラットの道具使用行動2018

    • 著者名/発表者名
      永野 茜
    • 雑誌名

      動物心理学研究

      巻: 68 号: 1 ページ: 39-48

    • DOI

      10.2502/janip.68.1.2

    • NAID

      130007411762

    • ISSN
      0916-8419, 1880-9022
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Tool manipulation by rats (Rattus norvegicus) according to the position of food2017

    • 著者名/発表者名
      Nagano Akane、Aoyama Kenjiro
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 7 号: 1 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1038/s41598-017-06308-7

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 齧歯類における物理的因果理解 ―ラットの道具使用行動―2017

    • 著者名/発表者名
      永野 茜
    • 学会等名
      行動2017 日本動物行動関連学会・研究会 合同大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] ラットにおける対象物の位置に基づいた道具操作 ―ラットは道具使用の訓練を経ずに,餌の位置に基づいて道具を操作できるのか―2017

    • 著者名/発表者名
      永野 茜・青山 謙二郎
    • 学会等名
      関西心理学会第129回大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] Quantitative analyses of tool-use behavior in rats.2017

    • 著者名/発表者名
      Nagano, A. & Aoyama, K.
    • 学会等名
      Society for the Quantitative Analyses of Behavior 40th Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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