研究課題/領域番号 |
17J03331
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楠見 友輔 東京大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2018年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2017年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 交流及び共同学習 / 知的障害 / 自己概念 / 再生刺激法インタビュー / 修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ / 交流経験 / 交流の質 / 主体性 |
研究実績の概要 |
【研究の内容】健常生徒との交流及び共同学習の中で知的障害生徒が自他をどのように意識しているのかを自己概念に注目して分析をした。 【調査】1つの知的障害特別支援学校高等部と通常高等学校の間でH30年度に2回行われた学校間交流を観察した。5台のデジタルビデオカメラを用いて交流の様子を記録し、高等部1年生の8名の生徒に許可を得た上でICレコーダーを持たせて全ての会話を記録し、各交流の終了後の当日中に高等部1年生の生徒3名を対象として、ビデオ記録を見せながら交流経験について語らせる再生刺激法インタビューを実施した。 【研究の成果】研究の成果を1つの報告書と1つの論文としてまとめた。前者について、交流及び共同学習を知的障害生徒の経験を踏まえて開発していく方法について議論した。内容としては、2名の知的障害生徒の交流経験を記述的に分析した。ビデオカメラで記録した交流の様子、ICレコーダーで記録した会話、インタビューデータを用いた。結果として、(1)知的障害生徒と健常生徒の助け合う関係、(2)熱中できる活動と相手を知ることのできる活動のバランス、(3)観察される関係性と意識される関係の深まりの違い、(4)交流の文脈と学校の文脈の乖離、を交流及び共同学習の実践を開発する上での留意点として指摘した。本研究結果は、対象校の文部科学省への報告書内の寄稿論文として提出済みである。後者について、交流及び共同学習の中で知的障害生徒が意識する自己概念を分析した。3名の知的障害生徒へのインタビュー記録を、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。結果として、健常生徒との交流と自己概念形成の間に相互作用が存在し、交流においては出来事と関連した肯定的・否定的な自己概念の自覚が行われること、否定的な自己概念は交流への不安に影響することなどを明らかにした。本研究は国内学会誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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