研究課題/領域番号 |
17J03552
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井原 駿 大阪大学, 言語文化研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2019年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 命令文 / 発話行為 / 修辞命令文 / スルーシング / 条件文 / 談話助詞 / 認識副詞 / 疑問文 / 断定文 / 形式意味論 / 様相論理 / 語用論 |
研究実績の概要 |
本年度は,昨年度に引き続き,「断定 (assertion)」「命令 (imperative)」「疑問 (question)」の発 話行為の分析・形式化の研究を進めた。特に,昨年度に課題として残されていた命令の発話行為に焦点を当てて研究を遂行した。具体的には,本年度は日本語において最も典型的である「命令形」の命令文と,命令形以外で表される形式の命令文(ヨウニ形式・コト形式命令文)を統一的に分析が可能な枠組みを構築し,これらの命令文の意味や発話効果がそれぞれ形式と対応しながら出力される仕組みについて検討を行った。本成果は,東海意味論研究会や,立命館大学実践的理論言語学研究会において報告し,当該分野の専門家との意見交換を行った。以上のような通常の命令文に加えて,命令文が時として修辞的 (rhetorical) に解釈される現象について,形式語用論的枠組みを用いて分析を行った。この成果については,形式意味論・語用論の国際会議Sinn und Bedeutung 24において報告し,会議プロシーディングスにおいて論文として投稿・採択されている。また,これまでは主に命令文を意味論・語用論的な観点から分析してきたが,本年度は統語的な要因が絡む現象,具体的には,命令文における「スルーシング」と呼ばれる省略現象について観察し,統語・意味・語用のインターフェースの立場から分析を与えた。この成果は,国際会議JK27において報告し,査読付き論文として当会プロシーディングスに投稿・採択済である。さらに,本年度は条件文や疑問文など,命令文と密接に関わる側面を持つ一方で,他方では異なるメカニズムが作用していると考えられる文タイプについても積極的に研究を推し進めた。これらの成果は,それぞれJK27,KLS44において成果報告を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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