研究課題/領域番号 |
17J03839
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
形態・構造
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
越智 拓海 九州大学, 大学院薬学研究院, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ガストリン放出ペプチド / ガストリン放出ペプチド受容体 / 痒み伝達 / アレルギー性掻痒症 |
研究実績の概要 |
近年,脊髄後角で発現するガストリン放出ペプチド(GRP)受容体発現ニューロンが,脊髄レベルで身体の痒みを特異的に伝達することが報告された。研究代表者は2種の遺伝子改変ラットを用いて、GRP系を中心とした痒み伝達に関わる神経ネットワークの解析を進めている。 本年度は,GRP受容体プロモータの下流にヒトジフテリア毒素受容体(hDTR)-赤色蛍光タンパク質(RFP)をつなぎGRP受容体ニューロンがRFPで標識されるGRP受容体 Tgラットの妥当性を検討した。改良型のin situ hybridizationであるRNA scope法を用いてGRP受容体の発現局在を解析した。まず新鮮凍結切片をレーザー顕微鏡を用いて観察し、RFPの局在を解析し,さらに,RNA scope法を用いて、hDTRとGrp受容体に対する二重in situ hybridization法を行なった。結果,RFP陽性細胞が存在する領域においてhDTR/ Grp受容体ダブルポジティブ細胞が多数観察された。また,GRP受容体 Tgラットを用いてRFPシグナルを指標に三叉神経核および脊髄後角におけるGRP受容体の局在を解析した結果,脊髄後角最表層と三叉神経核でRFPシグナルが観察された。さらに,脊髄くも膜下腔にGRP受容体アンタゴニスト(RC-3095)を投与した結果,掻き行動が抑制されることを明らかにした。 加えて,GRP受容体が多数発現する視床下部視索前野にジフテリア毒素を局所微量投与し,hDTRを介してGRP受容体ニューロンを特異的に破壊できるかを確認した。その結果,ジフテリア毒素投与によりGRP受容体ニューロンが特異的に減少した。一方で,視索前野に局在しGRP受容体ネガティブなニューロンの減少は見られなかった。現在は,ジフテリア毒素投与によるGRP受容体ニューロン破壊の影響を行動レベルで解析している。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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