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フグ類をモデルとした性決定遺伝子の進化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17J03892
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 水圏生命科学
研究機関東京大学

研究代表者

家田 梨櫻  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2018年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2018年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード性決定遺伝子 / フグ / 魚類
研究実績の概要

本研究では、トラフグ属の中で新規性決定遺伝子を獲得したと考えられるショウサイフグについて、遺伝学およびゲノム科学的手法を駆使してその性決定遺伝子の有力な候補を同定することに成功した。
連鎖解析の結果、ショウサイフグの性決定遺伝子座は18番染色体上にあることが判明したが、長腕末端に位置したため、性決定領域の長さを推定することはできなかった。そこで、全ゲノムを対象とした集団ゲノミクス解析をおこなった。まず、雌雄それぞれ34および35尾からなる野生個体集団を全ゲノムリシーケンスに供し、これをトラフグのゲノム配列に対してマッピングして性特異的SNPのクラスターが認められた。その結果、18番染色体ではなく、6および14番染色体上に顕著な性特異的SNPのクラスターが認められた。この周辺の性特異的な領域について、解析個体数を雌雄それぞれ50尾まで増やした関連解析をおこなったところ、2つの遺伝子座と性との間で高い関連を示した。この結果は一見連鎖解析の結果と矛盾することから、双方の遺伝子座の連鎖解析をおこなった。その結果、2つの性特異的配列座は18番染色体の性決定領域と完全に連鎖していた。別途、利シーケンシングデータの被覆深度を解析したところ、当該領域に押す特異的な深度増大が認められ、両遺伝子の重複が示唆された。したがって、両遺伝子は重複した後、18番染色体の性決定領域に転座したと考えられた。他の生物で報告された両遺伝子の機能を考慮すると、これらは性決定遺伝子の候補であると考えられる。
水産魚の多くは近縁種群から構成されるが、本研究で明らかとなった近縁種内における性決定遺伝子の置換パターンは、それら有用魚間の性決定遺伝子の保存度を推定する際に有用な指標となると予想される。本研究で成功した性決定同定ストラテジーを他の魚類に適用することで、従来よりも迅速に性決定遺伝子を決定することが可能となる。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of the sex-determining locus in grass puffer (Takifugu niphobles) provides evidence for sex-chromosome turnover in a subset of Takifugu species2018

    • 著者名/発表者名
      Risa Ieda, Sho Hosoya, Shota Tajima, Kazufumi Atsumi, Takashi Kamiya, Aoi Nozawa, Yuma Aoki, Satoshi Tasumi, Takashi Koyama, Osamu Nakamura, Yuzuru Suzuki, Kiyoshi Kikuchi
    • 雑誌名

      PLOSONE

      巻: 13 号: 1 ページ: e0190635-e0190635

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0190635

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] クサフグ性決定遺伝子の探索-少数個体を用いたGWASの発見的利用-2018

    • 著者名/発表者名
      家田梨櫻、小山喬、細谷将、大木駿、水野直樹、藤田真志、菊池潔
    • 学会等名
      平成30年度日本水産学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] ショウサイフグ性決定遺伝子の探索-Pool-seqによる表現型原因遺伝子の特定-2018

    • 著者名/発表者名
      家田梨櫻、細谷将、小山喬、城夕香、菊池潔
    • 学会等名
      平成30年度日本水産学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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