研究課題/領域番号 |
17J04343
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
上畑 史 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポップフォーク / ターボフォーク / セヴダリンカ / セルビア / ユーゴスラヴィア / バルカン / 民俗音楽 / ポピュラー音楽 / セルビア音楽 / ユーゴスラヴィア音楽 / バルカン音楽 / アイデンティティ / 新作曲民謡 / KUD / アコーディオン |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、セルビアの民俗音楽調のポピュラー音楽ポップフォーク(ターボフォークとも)とセルビア民俗音楽との比較分析による文化的連関を、次の3点から解明することである。1.両音楽の音楽的・人的連続性/非連続性、2.文化政策、音楽学、音楽教育において、政治的・啓蒙的意義を付与された民俗音楽の在り様、3.両音楽に用いられるアコーディオンの音楽的・文化的役割。 報告者は、民俗音楽がいかにポップフォークに取り込まれるようになったのかをより精緻に検証するにあたって、ポップフォーク以前に民俗音楽が適用された他の音楽として、旧ユーゴ諸民族に親しまれたセヴダリンカに着目してきた。この研究成果は論文「伝統音楽セヴダリンカ―古の古都の音風景」にて報告した。また、セルビア国内と移民コミュニティ双方のポップフォーク受容の在り方を関連づけ、民俗音楽が取り込まれることになった歴史的・社会的背景についても調査を進めてきた。これに関しては論文「セルビアのポピュラー音楽『ターボフォーク』におけるバルカンの理想化―越境の音楽・民族・心性」にて公表した。 さらに綜合的な成果として、博士論文「セルビアのポピュラー音楽『ターボフォーク』における民族的アイデンティティの表出とその文化的実践」を提出した。この成果に基づき、現地に調査滞在した際には、セルビア科学芸術アカデミー・音楽学研究所にて学術講演を行った。以上によって本研究を完遂した。 ただしアコーディオンに関する部分では、同楽器が、セルビアの様々な民衆的かつ国民的な音楽・文化に用いられてきたために、ポップフォークと民俗音楽以外のセルビア音楽・文化も分析の射程に入れた、より広範かつ詳細な調査が必須であると認識した。このように継続的に取り組むべき課題もあるものの、ポップフォークとセルビア民俗音楽との文化的連関については総じて、期待通りの進展・研究成果があった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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