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政策中心型民主主義における選挙公約の役割:有権者の政治リテラシー向上に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 17J04581
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 政治学
研究機関神戸大学

研究代表者

Song Jaehyun  神戸大学, 法学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2017年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード争点投票 / 投票行動 / 伸縮近接性モデル
研究実績の概要

2017年度は有権者の争点認知と行動の関係に関する研究を行ってきた。具体的には有権者の認知レベルにおける争点空間の歪みが、自分の利得を最大化する「合理的投票」から逸脱させることを実験と構造推定を用いて分析を行った。これは、長らく合理的選択政治学において論争の対象であった「近接性モデル vs. 方向性モデル」の論争に対して一定の知見を提供する。つまり、有権者の属性や、有権者を取り巻く政治的環境が争点空間を歪ませることになり、歪みが大きいほど、有権者は方向性モデルが予測しているような投票決定を行い、歪みがない有権者ほど、近接性モデルに従った行動を行うことが明らかになった。
これらの研究成果は受給者の博士学位論文、「争点空間の歪みと有権者の選択:伸縮近接性モデルによる争点投票理論の統合」としてまとめられた。また、有権者の認知レベルにおける争点空間を「伸縮争点空間 (Elastic Issue Space)」と名付け、これらを紹介する論文は国際ジャーナルへ投稿予定である。また、有権者の属性(イデオロギーの強度)が歪みの程度に与える影響に関しては『エストレーラ』に掲載されている。
今後の研究課題としては、研究の外敵妥当性を確保するために実際の政策 (選挙公約)を使うことと、争点空間の歪みが政党の戦略に与える影響を明らかにすることである。実際の選挙公約を数値化するためには、機械によるコーディングが効率的であると考えられる。受給者は2017年度の選挙学会にて機械学習による分類のパフォーマンスを最大化するデータ構造について報告を行った。また、政党の戦略に関してはマルチ・エージェント・シミュレーションを用いる予定であるが、政治学におけるシミュレーションの有効性については2017年度の選挙学会にて研究成果を発表した。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Playing Is Believing: Teaching How Electoral Systems Change Political Outcomes Using a Role-Playing Simulation Game2018

    • 著者名/発表者名
      Sohei Shigemura, Jaehyun Song, Keisuke Tani, Yuki Yanai
    • 雑誌名

      Japanese Political Science Review

      巻: 印刷中

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] イデオロギーが投票行動に与える影響の日韓比較研究2017

    • 著者名/発表者名
      ソン ジェヒョン
    • 雑誌名

      エストレーラ

      巻: 278 ページ: 10-17

    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 最重要課題としての経済:経済争点のセイリアンスが経済投票に与える影響2018

    • 著者名/発表者名
      Song Jaehyun and Beomseob Brandon Park
    • 学会等名
      日本政治学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 伸縮争点空間と争点投票モデルの統合2018

    • 著者名/発表者名
      Song Jaehyun
    • 学会等名
      日本選挙学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] 制度変化とその帰結のシミュレーション:異なる投票方法の下での議席配分2017

    • 著者名/発表者名
      Song Jaehyun・品田裕
    • 学会等名
      日本選挙学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 選挙公約の文法:効率的な機械学習のための政治的テキストデータの構造2017

    • 著者名/発表者名
      重村壮平・Song Jaehyun
    • 学会等名
      日本選挙学会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [図書] Reconstruction of the Public Sphere in the Socially Mediated Age2017

    • 著者名/発表者名
      Kaoru Endo, Satoshi Kurihara, Fujio Toriumi, and Takashi Kamihigashi (Ed.)
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      Springer
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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