研究課題/領域番号 |
17J04656
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
原口 大輔 青山学院大学, 文学部, 特別研究員(PD) (00756497)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-26 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 貴族院 / 帝国議会 / 挙国一致内閣 / 華族 / 議会政治 / 議会事務局 / 徳川家達 / 議会官僚 / 二院制 |
研究実績の概要 |
最終年度となる本年度も、引き続き収集した史料の検討を行い、論文執筆などを行った。具体的には、官僚出身の貴族院議員である松本学の日記(昭和14年~22年)の翻刻と解題執筆を手掛かりに、戦時下の議員活動や貴族院の審議状況、文化や産業統制、空襲下の生活について分析している。その成果は次年度中に刊行される予定であり、それによって、貴族院研究のみならず戦時下の人々の生活についても大きく研究が進展することが見込まれる。 研究成果としては、複数の原稿を準備し、年度内に1点の刊行を得た。原口大輔「挙国一致内閣の誕生と貴族院」(『青山史学』第38号、2020年)では、政党内閣崩壊後、挙国一致を標榜した斎藤実内閣に対して、貴族院はいかなる態度をとったのか、そしてそのことは当該期の二院制にどのような構造を与えることになったのかを、これまで検討してきた史料を中心に分析したものである。具体的には、斎藤実内閣は挙国一致内閣とはいえ、議会で内閣と衆議院(政友会)との間に対立が生じた際、貴族院がその調停役を求められるという構造を明らかにした。また、貴族院と深く関わりのある華族についても、学術論文にとどまらず一般書や展示会の図録への執筆など、その研究成果を広く一般の方々に向けても成果を伝える工夫を行った。 しかしながら、本研究課題の総まとめとして、2020年3月14日に掛川市河井弥八記念館で講演予定だった「徳川家達と河井弥八」は、新型コロナウィルスの影響に伴う措置により中止となった。時節柄やむを得ないところであるため、何かしらの機会を得て発表することを考えている。これらの成果に加え、昨年度口頭発表した内容をもとにした、「帝国議会における国務大臣施政方針演説の定着過程」など、本研究課題の成果をもとにした複数の原稿を準備している。期間終了後も引き続き研究成果の発表に努めていきたい。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|