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竹林における植物ケイ酸体の動態解明による土壌改良機能活用法の提案

研究課題

研究課題/領域番号 17J05105
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 森林科学
研究機関国立研究開発法人森林研究・整備機構

研究代表者

梅村 光俊  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所立地環境研究領域, 研究員 (00737893)

研究期間 (年度) 2017-04-26 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2017年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード植物ケイ酸体 / 土壌改良 / モウソウチク
研究実績の概要

竹林における植物ケイ酸体の粘土鉱物化プロセス及び土壌改良材としての有効性を解明し、人為的な土地の攪乱等によって劣化した土地の土壌改良材として、ケイ酸集積特性をもつタケの利用を提案することを目的とし、以下の成果を得た。尚、本課題は、就職に伴うJSPS特別研究員の中途辞退により、3年から1年限りの実施へ変更となったため、焦点を絞り研究を行った。
タケ葉の分解速度と分解に伴う植物ケイ酸体の放出量を明らかにするため、モウソウチク林からタケの各器官(葉リター、根、稈)を採取し、分解試験を開始した。約2年間計5回の回収を見込み計80個のリターバッグを作成し、同竹林林床のリター層の上に設置し、細根試料の一部を土壌表層に埋設した。また、新鮮な葉リターの表面に付着する土壌由来のケイ素(Si)の混入の影響を明らかにするため、リターを1~10分間振とうあるいは超音波洗浄し、洗浄操作の違いによるリターからの元素溶出量を調査した。その結果、10分間の振とうによる水洗浄で溶出した溶存態Si濃度は経時的に増加傾向であり、超音波洗浄でより高い傾向であった。しかしながら、両者いずれの洗浄操作においても、洗浄前の葉の絶乾重量に対するSi溶出量の割合は1%未満であり、99%以上が洗浄後の葉に含有していた。一方、カリウム、リンは、1分間洗浄で10%程度、10分間洗浄で20%程度が溶存態として検出された。また、アルミニウムおよび鉄は超音波洗浄10分後で30~35%が、表面沈着物に由来すると考えられる懸濁態として検出された。以上より、新鮮な葉リターの表面に付着するSiは葉中のSi含有量に比べて小さく、洗浄操作の違いがリターからのSi溶脱に与える影響は小さいことが明らかとなった。一方で、対象とする元素に応じて洗浄強度を考慮する必要性があることが示唆され、分解実験の処理過程で留意すべき重要な基礎的知見を得ることができた。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2017 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] モウソウチクのリターからの元素溶脱と洗浄方法の検討2018

    • 著者名/発表者名
      梅村 光俊、谷川 東子
    • 学会等名
      第65回日本生態学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
  • [学会発表] モウソウチク林の元素動態とケイ酸集積植物としての生態的特徴2018

    • 著者名/発表者名
      梅村 光俊
    • 学会等名
      東京大学森林科学専攻森林科学セミナー
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 元素動態からとらえるモウソウチク林の生態系2017

    • 著者名/発表者名
      梅村 光俊
    • 学会等名
      第38回森林生態系機能コロキウム
    • 関連する報告書
      2017 実績報告書
    • 招待講演

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公開日: 2017-05-25   更新日: 2024-03-26  

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